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お金を殖やす、貯める、今日からはじめる節約テク!62号

「セット商品」の損得(2),保険金不払い対策,教育資金の積立商品,高額療養費制度の改正

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ライフプラン,ファイナンシャルプランニング,生命保険,住宅ローン,資産運用の情報マガジン
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お金を殖やす、貯める、今日からはじめる節約テク! 第62号
      
〜どの金融機関にも属さない中立・公正のFPがあなたを応援します〜
   
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 このメルマガでは、読者の皆さんが知っておくと得する税金のしくみや、賢い
保険の選び方、住宅ローンの得する利用方法、年金テク、節約テクなど、すぐ
に役立つ知恵を実務家FPがわかりやすく、生活者の立場で、あなたにお伝え
 しています。

 お金について考えることで、あなたやご家族のライフプランについて見直す
きっかけになれば、うれしく思います。
 
【目次】 _______________________________

 ・家計とビジネスに役立つ算数 〜「セット商品」の損得(2)〜
 ・保険商品、保険契約法、保険税務の研究 〜保険金不払い対策〜
 ・金融商品活用ガイド(2)〜教育資金の積立商品〜
 ・ワンポイントレッスン 〜高額療養費制度の改正〜
 ・独り言 〜FPが新たな段階へ!?〜
 ・無料レポート進呈
 ・ご案内 
 ・編集後記  
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 ● 家計とビジネスに役立つ算数 〜「セット商品」の損得(2)〜

 銀行も低金利の中、預金獲得のため魅力的(?)な高金利商品を販売していま
 す。最近では、「円定期と外貨預金」「円定期と投資信託」のセット商品も出
 てきています。他のリスク商品とセットにすることにより円定期の金利を優遇
 しています。

 退職者向けに、販売が盛んですが、これら「セット商品」は本当にお得な商品
 なのでしょうか。検証してみたいと思います。

 今回は「円定期と投資信託」を見てみましょう。

 ○商品の概要
 ・円定期の金利4%(3ヶ月)
 ・投資信託 申込手数料2.1%(税込)
 
 ・100万円預けるのもとします(内訳:円定期50%、投資信託50%)

 
 ○検証
 ・円定期の利息
 50万円×4%×3ヶ月/12ヶ月=5,000円
 5,000円×0.8=4,000円(税引き後)

 ・投資信託の申込手数料
 50万円×2.1%=10,500円

 ○結論

 もともとその金融機関で投資信託を購入しようと考えていたのであれば、この
 セット商品により投信の申込手数料を少なくするという点で、検討の余地はあ
 るかもしれませんね。

 ただ、投信の手数料は金融機関により大きく異なりますのでよく比較して購入
 することをお勧めします。

 最近の傾向として、このようなセット商品や仕組み債(オプション付債券)な
 ど複雑な金融商品が様々販売されています。単純な商品ですと、容易に比較さ
 れてしまい困るという金融機関の販売戦略が背景にあるからでしょう。

 したがって、一見よさそうな商品でも、自分で理解のできない商品は、自分で
 勝手に判断しないで、FPなどの力を借り、損得のシミュレーションをして納
 得した上で購入することが大切ですね。
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 ● 保険商品、保険契約法、保険税務の研究 〜保険金不払い対策〜

 損保、生保の保険金不払いの件数がうなぎ上りで増えています。たとえば、生
 保の場合、4月13日時点での保険金、給付金の不払い件数は約263億円も
 あるそうです。

 1件あたりの不払い額で大きいのが、「3大疾病特約」ということです。

 3大疾病特約は、がん、脳卒中、心筋梗塞になったときに、入院給付金とは別
 に病気と闘うための一時金が支払われる特約です。

 しかし、たとえ「がん」で入院して入院給付金を請求しても(診断書に「がん」
 と記載があるとしても)、この特約保険金の請求をしなければで支払われない
 のです。

 つまり、保険に加入していても、「請求」しない限り保険金は支払わないとい
 うのが保険会社のルールになっています。

 このルールを保険会社が変えない限り不払い問題は根本的には変わらないと思
 います。

 では、わたくしたちは、将来保険金の請求をするときに不払いが生じないように
 自己防衛したら良いでしょうか。

 厳しい言い方ですが、保険会社の自助努力に期待できないとしたら、自分自身
 で自分がが加入している保険の内容を十分理解し、請求漏れがないようにする
 しかありません。

 具体的には、保険加入の一覧表を自ら作成し、それぞれの特約がどのような場
 合に支払われるのか、まとめることをお勧めします。

 一覧表を作るときには、契約者、被保険者、受取人のチェックも忘れずにして
 くださいね。私がお手伝いした事例では、受取人の変更を忘れ、前妻のままと
 いうこともありました。

 一覧表を作っても不安な場合は、保険金を請求する前に、請求漏れがないかど
 うかFPなどの専門家に相談するのが良いと思います。 

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 ●金融商品活用ガイド(3) 〜教育資金の積立商品(1)〜

 住宅取得資金、老後の生活資金と並んで人生の3大資金と言われる教育資金。

 教育費用は、デフレ時代でも年々増加し、小学校から大学まですべて国公立の
 場合約1,000万円、すべて私立ならば約2,000万円かかるというデー
 タがあります。

 準備期間が長ければ毎月数万円の積立で準備できますので早く準備をしたほう
 が家計に与える負担は軽くなります。

 準備期間が短い場合は目標額の50%程度でも構わないと思います。足りない
 分は、国の教育ローンや奨学金を活用しましょう。

 運用期間が10年程度しかなければ、安全性を重視した金融商品を選択すべき
 ですし、10年以上の運用期間があれば投資信託などのリスク商品も選択肢に
 入れても良いでしょう。

 まずは、安全商品について見ていきましょう。

 ○一般財形貯蓄

 以前メルマガでもお伝えしましたが、貯蓄のポイントは以下の方程式にありま
 す。

 [ 収入−支出=貯蓄 ]ではなく、[ 収入−貯蓄=支出 ]と考える。 

 一般財形は給与天引きで積み立てますので、今まで貯蓄がうまくできなかった
 方にはお勧めです。

 ・特徴
 税制上の優遇はありませんが、年齢や積立額に制限がなく、使途も自由です。
 3年以上積み立てれば良く、貯蓄残高の5倍(最高450万円)の「財形教育
 融資」を受けることができます。

 ・デメリット
 勤務先にこの制度がないと利用できません。

 ○教育積立貯金(郵便局)

 ・特徴
 高校、高等専門学校、短大、大学等への進学、編転入学又は留学される方、又
 はそのご親族の方が対象です。

 毎月一定額(1万円以上5,000円単位)を1年以上5年以内で積み立てると国民
 生活金融公庫から同額(最高200万円)の融資を受けることができます。
 
 
 次回につづく
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 ●ワンポイントレッスン 〜高額療養費制度の改正〜

 −病院窓口での支払い負担が軽減へ−


 病気やケガで高額の医療費がかかるとき、高額療養費制度があるのをご存知だ
 と思います。

 例えば、100万円の医療費がかかったとき、窓口で3割の30万円を支払い、
 後でそれぞれに加入している公的保険(健保や国保)に請求し所得に応じた一
 定限度額以上を払い戻してもらえます。

 月収53万円未満の方は自己負担額が約9万円なので、2,3ヵ月後に21万
 円の払い戻しを受けることができます。

 これが4月からは、医療機関から請求されるのは限度額の約9万円だけとする
 ことができます。

、この適用を受けるためには、事前に社会保険事務所や市町村の窓口で手続きを
 し、「限度額適用認定書」の交付を受ける必要があります。

 なお、当然のことですが、高額療養費は公的医療保険の対象となる医療費に限
 られるので、食費、差額ベッド代、高度先進医療は全額自己負担になります。

 【その他社会保険改正(4月より)】

 ・雇用保険料率(労使折半)
  1.6%から1.2%へ引き下げ。

 ・児童手当事業主拠出金の拠出金率の改正
  0.09%から0.13%へ引き上げ。

 ・児童手当
  3歳未満の乳幼児の養育者に対する児童手当の額が一律1万円に拡充。
 
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 ●独り言 〜FPが新たな段階へ〜 

 井畑敏氏(現エフピープラネット社長)が米国留学時にFPを知り、日本にも
 普及させようと考え、日本初の独立系FP会社の設立や日本FP協会の設立に
 携われてから約20年が経ちます。

 その間協会認定のFPの資格者は急増し、現在では約14万人のFP資格者が
 いますが、大部分が称号資格の域を出ず、企業(多くは金融機関)の中でしか
 活躍の場を与えられていません。

 FP資格取得の動機も真に消費者の利益のためというよりも自社の商品の販売
 に有利だからといった面が強いようです。

 私は、FPこそ消費者の利益を守るべき使命をもった専門家であると考えます
 が、特定の企業のFPに期待することは困難なのが現状ではないでしょうか。

 また、国民のFPに対する認知度もこれほどの資格者がいるにもかかわらず、
 極めて低い状態と言わざるを得ません。

 現実問題として架空の投資話などで老後の資金を失った被害者の記事が毎日の
 ように報道されています。身近に気軽に相談できるFPがいればこのような被
 害は未然に防げたはずです。

 しかし、FP自体の存在すらわからず、知っていてもどこにいるのかわからな
 い状態では真に国民の利益を守ることができません。

 そこで、DIJが井畑敏氏の協力を得てLDSJ(ライフデザインステイショ
 ンジャパン)を設立し全国に200箇所の拠点を作るために準備を始めました。

 FPが「資格者」から「実務家」への大転換期を迎えたといえます。

 ○ライフデザインステイションについて
 http://www.life-design-station.com/index.html

 ○井畑敏氏へのインタビュー(動画)
 http://www.dij-inc.co.jp/

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●編集後記

4月29日は「昭和の日」に変更になりました。私が子供のころは「天皇誕生
 日」その後「みどりの日」になり、本年から「昭和の日」。平成になって19
 年になりますが、平成生まれの人にとっては「昭和」という時代はどう映って
 いるのだろうか・・・。
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 ■発行者     : T&Rコンサルティング有限会社 新美昌也
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  11号〜20号「住宅ローンの見直し」
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